カモメのカバールナ

国民劇場は1881年に完成したプラハを代表する有名劇場の一つです。1881年に完成と書きましたが、実はそのたった2ヶ月後に火事に見舞われて全焼してしまいます。しかしすぐにま... More

国民劇場は1881年に完成したプラハを代表する有名劇場の一つです。1881年に完成と書きましたが、実はそのたった2ヶ月後に火事に見舞われて全焼してしまいます。しかしすぐにまた市民から寄付が集まり、1883年に再建されました。国民劇場が全焼した際の絵のコピーがスメタナ博物館にありました。興味がありましたらスメタナ博物館のページ（注：まだ出来てません。）にも行ってみてください。

当時チェコはハプスブルク家支配下。チェコの劇場ではドイツ語のみが使用されており、チェコ語による公演は認められていませんでした。他にもいろいろなフラストレーションがたまって、それが民族意識の高揚に向けられていた時代であります。1844年に「チェコ語が使える劇場を作りたい！」という申請を通してから、約40年かけてついにこの劇場を完成させたのです。なんでまたそんなにゆっくり作っていたのか分かりませんが、この劇場に対するチェコ国民の熱意と愛情はその歴史から感じ取れます。

さてさて、そんなチェコ国民の魂がつまったこの劇場を、8か月もの間私は素通りするのみで、中に足を踏み入れたことさえありませんでした。それが今回母がプラハを訪れ、「バレエを見たい！」と言ったことがきっかけとなり、チケット売り場の戸を開けることになりました。実際には回転扉だったので回ることになりました。

いや、その前に家から電話をかけてみたのです。国民劇場のHPには「インフォメーション」と「前売り券情報」の番号が載っていました。今日のバレエ公演のチケットがまだ残っているかを聞こうと思ったので、「前売り券情報」の方にかけ、待つこと1分ほど。

＜ガチャッ（電話を取る音）＞「４４８」

と言って切られました。448とは「インフォメーション」の方の番号下3けたです。こっちはコンニチハと話していたんですよ。それにかぶされた上、勝手に切られました。無愛想の極み。今度は448に電話をかけ、席に余りがあることを確認して、劇場へ向かいます。電話・インターネット予約はできないらしいです。

チケット売り場はまぁまぁの盛況。イースター休暇ということもあり観光客が多かったです。そんな中一つだけ誰も並んでいない窓口が。おばさんが座ってます。隣のインフォメーション窓口に並んでいた観光客とみられる女性が、「ちょっと聞きたいんだけど、」と英語で話しかけました。ところが、それが言い終わらぬうちにおばさんは無言で隣の窓口を指さし。（こいつか・・・）無愛想電話人はこのおばさんだったようです。みなさん気をつけましょう。

チケットを売ってくれたおばさんはとても親切（に見えた）で、何事もなく手に入れました。中央の一番高い席で800kc。学生席はもう残っておらず、バルコニー席は700kcでした。久しぶりのバレエなので奮発。

この日の演目はジゼル。
うろ覚え内容：貴族と恋に落ちてしまった病弱な少女ジゼルは、ジゼルに思いを寄せる村の青年から彼が貴族であることを暴露されてしまいます。幸せだった恋が一瞬にして破壊され、ジゼルは発狂して死んでしまいます。第2幕では、ジゼルは自身の墓の前で精霊達と、恋した貴族と、茫然と痛々しくもはかなく踊ります。（開演前に教えてもらった。）

事前にストーリーを知らなくても、十分理解できる演出になっていました。というのも、クラシックバレエには間違いないのですが、演劇の要素が（特に始めの方に）かなり入っており、話に入りやすかったです。

オーケストラとバレエ団はこの劇場専属。オケの方は尻上がりぎみにスタートしたのがちょっと気になりましたが、バレエ用には十分と言えると思います。盛り上がるところはものすごい盛り上がって、結構面白かったです。

そしてジゼル役のアデーラ・ポラート（おそらくチェコ人じゃない）が小柄で可憐、ハマり役だったのが印象的。精霊の女王より断然踊りもうまかった。今後も要チェックです。

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KolbenovaはメトロB線にある駅。駅を出て、目の前の道路を渡り、右側へ進んでいくと、人が吸い込まれていくゲートが。毎週土日の早朝から骨董市というか蚤の市というか、そんな感... More

KolbenovaはメトロB線にある駅。駅を出て、目の前の道路を渡り、右側へ進んでいくと、人が吸い込まれていくゲートが。毎週土日の早朝から骨董市というか蚤の市というか、そんな感じのものが開催されています。ここはチェコ人にとっても魅力的な場所らしく、通い詰めている人も結構いるとか。私もプラハに来た際は必ず足を運びます。

入り口にはおそらく2009年はじめにできたと思われる新しいゲート。入場料として20Kc程度かかります。新ゲートは小銭しか受け付けませんので、小銭を用意しておきましょう！

いろんなものが揃ってます。ドーナツみたいなものは、チェコのお菓子「バーボフカ」を焼くための型です。なぜか入れ歯も。。。悪天決行のようです。

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私の住む寮を紹介します。日本のみなさん、まず常識を捨ててください。いいですか？始めますよ。... More

私の住む寮を紹介します。日本のみなさん、まず常識を捨ててください。いいですか？始めますよ。

寮の名前はHvezda（フヴィエズダ）、星という意味です。 ここはメトロの駅からバスで20分ほどで、バス停から10分ほど歩きます。 寮の周りは芝生と大きな公園。敷地内にあるホスポダ（チェコの居酒屋）が唯一のお店。 歩いて10分ほどのところにスーパーがあります。人がごった返している写真は寮の鍵を取るまで7時間かかった時のものです。ほとんどが留学生で事前に来るということが分かっているのに部屋が用意されてなかったのです。やっと鍵を手に入れた人も部屋にいったらもう人が入ってたとかで戻ってきたり。チェコの洗礼を受けてる最中ともいえます。

寮の入り口を入り、左に曲がります。突き当りにコーラなどの自販機。そこを左に曲がり半階分階段を上り50m、まっすぐな廊下を行きます。部屋の中にはベッドが二つ、机が二つ、ロッカーが二つ。鏡が一つあります。チェコ人の女の子がルームメイト。メガネで物静か、カレル大の医学部1年生で部屋をとてもきれいに保ついい子です。

キッチン・シャワー・トイレ・洗面所はフロアで共同。先ほどの廊下を突き当りまで行くと左が「キッチン」、右がシャワー・トイレ・洗面所。キッチンは長い机の上に電気コンロが４つある、もはやキッチンと言う名の共同スペース。

トイレにトイレットペーパーはありません。 部屋から持参です。 もちろん男女共同。そのうえ電気がつかないことが多く、よく床が濡れています。ズボンの裾をたくし上げ、便座に座らず、手にはトイレットペーパーをキープ。毎回トイレットペーパーを崇め奉るようです。

シャワーは５つ。シャワーカーテンなし、ドアなし、男女兼用。プールのシャワーみたいな。シャワーをかけておくフックもなく、棚などもないため不便・不安極まりないです。一応暗黙のルールとしてシャワーの音が聞こえたら入らないという決まりがありそうなのですが、その認識も人に依ります。今のところトラブルはありませんが、いつ起きてもおかしくないです。 昨日は急いで着替えようとするあまり腕を攣りました。

こんなですが4日目にして慣れてきました。日本と比べるとかじゃなくて、お湯が出るだけありがたい。トイレが同じ建物にあるだけありがたい。そんな感覚です。そしてネットをするため今こうしてカフェの無線ランを利用しに来ているわけです。

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寮からバスでフラッチャンスカーへ行き、そこからトラムで一駅。AXA　Arenaに着きました。人が一杯でお土産とかそれどころじゃなかった。セキュリティーチェックで液体は... More

寮からバスでフラッチャンスカーへ行き、そこからトラムで一駅。AXA　Arenaに着きました。人が一杯でお土産とかそれどころじゃなかった。セキュリティーチェックで液体はすべて没収。

試合を前にしてスパルタの応援がぞくぞく集合。ゴール裏のスペースが一番熱い。

イエローカードはまんまチェコ語訳。Zluta Karta!

試合中、ゴール裏のみんなは上半身裸。一番前にいる応援を仕切る人（？）は女だったのだが、彼女もブラ一枚になって応援。そして相手チームにいるロシツキーの人気はすごい。「トマーシュよ！ホームに歓迎せよ！」（変な日本語訳だが…）って書いてある。試合終了の15分ほど前に彼は去っていったのだが、終了後スパルタ側の応援に応えに来てくれた。それとは逆にアーセナルの4番に対するブーイングはすごかった。誰だか分らないんだけど、彼がボールを持った瞬間にブーイングの嵐。誰なんだ…やりにくいだろうな。

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